====== JavaScript ラッパーオブジェクト ====== --- //[[http://www.y2sunlight.com/water|y2sunlight]] 2021-07-26// ここではJavaScriptの持つ組み込みオブジェクトの中で、特に基本的なラッパーオブジェクトと呼ばれるものについて説明します。 基本データ型には、それぞれに対応したオブジェクトが用意されています。即ち、JavaScriptでは数値、文字列、論理、関数という基本データ型とは別に、オブジェクトとしての Number、String、Boolean、Function があります。これらのオブジェクトは基本データ型を含むのでラッパーオブジェクトと呼ばれなます。 let s = 'Hello, Sato.'; console.log(typeof(s)); // string s = s.replace('Sato', 'Suzuki'); console.log(typeof(s)); // string 上の例では、s が( replace() メソッドを持っているので)オブジェクトの様に見えますが、実行結果を見ると string 型になっています。これは基本データ型は暗黙的にオブジェクトに変換されることを示しています。 ラッパーオブジェクト( String )を使うと、以下の様になります。 let s = new String('Hello, Sato.'); console.log(typeof(s)); // object s = s.replace('Sato', 'Suzuki'); console.log(typeof(s)); // string \\