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wsl2:interop

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wsl2:interop [2020/12/25 09:54]
y2sunlight [WLS2の仮想ネットワーク]
wsl2:interop [2020/12/27 19:28]
y2sunlight [WLS2の仮想ネットワーク]
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 {{ :wsl2:interop:wsl2-network01.svg |}} {{ :wsl2:interop:wsl2-network01.svg |}}
  
-  * TODO1 +WSL2は、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/Hyper-V|Hyper-V]]が管理する仮想マシン環境で動作します。このとき物理ハードウェアの上で動いているOSをホストOS、仮想マシン内で動作しているOSをゲストOSと呼ぶ事にします。そして、ホストマシンには物理NICが、仮想マシンには仮想NICが提供されています。
-  * TODO2 +
-  * TODO3 +
-  * TODO4+
  
-WSL2は、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/Hyper-V|Hyper-V]]が管理する仮想マシン環境で動作します。このとき物理ハードウェアの上で動いているOSをホストOS、仮想マシン内で動作しているOSをゲストOSと呼ぶ事にします。そして、ホストOSとゲストOSの間にはHyper-Vの仮想ネットワークが構築され、仮想マシンにて仮想NICが提供されます。+ホストマシンとゲストマシンの間にはHyper-Vの仮想ネットワークが構築されます。この仮想的ネットワークはホストマシンと仮想マシンが共接続た状態を作ります。
  
-> TODO:こから+WSL2を起動すると、「vEthernet(WSL)」という仮想ネットワークに接続するホスト側のネットワークアダプター(NIC)が作られますが、仮想ネットワークを構成している仮想スイッチは、ホストOSのネットワーク機能で見るとはできません。
  
-このスイッチは、いわゆるスイッチングハブのことだ。仮想スイッチには3つのタイプがある。物理的なネットワークアダプターを利用する「外部ネットワーク」、純粋な仮想ネットワークとなる「内部ネットワーク」「プライベートネッワーク」3つである+仮想ネットワークのIPドレスはプライベートアドレスが割り当てられ、ホスOS再起動によって変更されます
  
 +> 複数のWSL2ディストリビューションは同じネットワーク名前空間を使用し、ネットワークの分離はありません。''参考'' https://github.com/microsoft/WSL/issues/4304
  
->ここから+=== WSL2のリスニングポート ===
  
 +WSL2では、仮想マシン側でリスニングされているポート番号と同じポート番号を、ホスト側で動作しているwslhost.exeがリスニングします。
  
-外部ネットワクは、物理的なネッワークカード仮想化し、ホスト側を含めて、仮想ネッワークアダプターて、物理的なネットワークに接続これに対して、内部ネットワークとプライベートネットワークは、ホストWindows接続しているネットワークとは別物理的な存在のない仮想的なネッワークとして作られ。内部プライベートの違いは、ホストWindowsが参加しているかどうか違いである。プライベートネットワークは仮想マシンだけが接続るネットワークだ+例えば、仮想マシン側でポート80リスニングていると、ホスト側でも wslhost.exe がポー80リスニングす。して、 wslhost.exe は、受け取ったパケットを仮想ホスト側の同じポート番号に転送します。つまり、ホストlocalhost(仮想ホス側がリスニングしてると同じ)ポート番号にアクセスすると仮想ホストのネットワークサービスから、eth0からのアクセスのように見えます。
  
-このうちWSL 2が使っているのは、「内部ネットワーク」だ。内部ネットワークには、ホストWindowsも参加する。 
  
-Hyper-Vの仮想スイッチの1つ「内部ネットワーク」では、仮想的なネットワークに仮想マシンとホストWindowsが共に接続した状態を作る。また、Windows NAT(WinNAT)機能を設定することで、仮想マシン側からホストWindowsのインターネット接続を利用することも可能だ。 
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-WSL 2を起動すると、[コントールパネル]-[ネットワークと共有センター]-[アダプター設定の変更]に、「vEthernet(WSL)」という「Hyper-V Virtual Ethernet Adapter」が表示されるようになる。これがWSL 2用の内部ネットワークに接続するホストWindows側のネットワークアダプターになる。 
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-WSL 2を起動するとWin32側(ホストWindows側)に「vEthernet(WSL)」という仮想ネットワークアダプターが表示されるようになる。 
- Hyper-Vの仮想ネットワークや仮想スイッチ自体は、ホストWindowsのネットワーク関連の機能では見ることができない。そもそもWindows 10には、Windows VistaやWindows 7にあったネットワーク(ネットワークフルマップ)を表示させる機能がなく、ネットワークに接続しているNIC(ネットワークアダプター)のみが見える状態だ。 
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-また、内部ネットワークに関しては、Windows NAT(WinNAT)を設定することで、仮想マシンからのインターネットアクセスが可能になる。 
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-なお、Hyper-Vの仮想ネットワークでは、デフォルトで「プライベートアドレス」が割り当てられる。プライベートアドレスとは、インターネット側には参加できないものの、社内LANのような組織内部のネットワークで自由に使用できる、特別なIPアドレスである。複数の仮想マシンが個別の仮想スイッチを使う可能性があるため、Windows 10のHyper-Vでは、IPv4アドレスとして「172.16.0.0~172.31.255.255」までのプライベートアドレスを使い、これを複数に分割して利用している。 
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-> 複数のWSL2ディストリビューションは同じネットワーク名前空間を使用し、ネットワークの分離はありません。''参考'' https://github.com/microsoft/WSL/issues/4304 
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 ==== WLS2側からWindows側のネットワークにアクセスする ==== ==== WLS2側からWindows側のネットワークにアクセスする ====
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 > TODO: > TODO:
 +
 + IPv4では、単独のアドレスではなく、127.0.0.0という特殊なネットワーク全てがlocalhostで、慣例的に「127.0.0.1」を自分自身のIPアドレスの数値表現として使う(ただし「127.0.0.0」に属するIPアドレスは全て自分自身を表す)。基本的にどんなシステムでも、localhostという名前は、DNSサーバなどの外部の名前解決プロトコルを使わずに「127.0.0.1」に解決できる。IPv6では、「::1」(下位1ビットのみが「1」で後は「0」のアドレス)が単独でlocalhostとして指定されており、IPv4のようにlocalhostはネットワークになっていない。
 +
 + 通常のIPアドレスやドメイン名を指定できるところであれば、localhostは指定可能だ。例えば、Webサーバが動作しているマシンで、Webブラウザから「http://localhost/」とすれば、同じマシンで動作しているWebサーバにアクセスできる。
 +
 + WSL 2が稼働しているとき、特定のポート番号で待ち受け(リッスン)している、HTTPサーバなどのTCP/IPアプリケーションに対しては、Win32側(ホストWindows側)からは、localhostを接続先として指定できる。「http://localhost:<ポート番号>/」でWSL 2側のHTTPサーバにアクセスが可能になる。
  
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wsl2/interop.txt · 最終更新: 2020/12/27 20:17 by y2sunlight