Ground Sunlight

Windowsで作る - PHPプログラミングの開発環境

ユーザ用ツール

サイト用ツール


centos:package

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面にリンクする

両方とも前のリビジョン 前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
centos:package [2020/05/29 15:23]
y2sunlight [wget と curl]
centos:package [2020/06/01 21:07] (現在)
y2sunlight [CentOS パッケージ管理の基礎知識]
行 1: 行 1:
-> 編集中 
- 
----- 
- 
 ====== CentOS パッケージ管理の基礎知識 ====== ====== CentOS パッケージ管理の基礎知識 ======
 Version CentOS 7.2 Version CentOS 7.2
行 8: 行 4:
  --- //[[http://www.y2sunlight.com|y2sunlight]] 2020-05-28//  --- //[[http://www.y2sunlight.com|y2sunlight]] 2020-05-28//
  
-[[centos:top|CentOSに戻る]]+[[centos:top|CentOS パッケージ管理に戻る]]
  
-[[centos:yum|yum]] の話の前に、パッケージ管理について整理しておきたいと思います。Linuxの世界には、yum と apt の2つのパッケージ管理コマンドがあります。yum は RHEL系(CentOS,Fedora,Amazon Linux)、apt は Debian系(Ubuntu,Raspbian)のコマンドです。そして、それぞれに対し、rmp と dpkg というパッケージ管理システムがあります。これだけでも複雑なのですが、wget や curl、tar や unzip などのコマンドあり、複雑怪奇な世界を作っています。従って、yumだけに専念できるように、これらのパッケージ管理を取り巻く世界を一度整理しておきたいというのが、この章の1つの目的です。+[[centos:yum|yum]] の話の前に、パッケージ管理について整理しておきたいと思います。Linuxの世界には、yum と apt の2つのパッケージ管理コマンドがあります。yum は RHEL系(CentOS,Fedora,Amazon Linux)、apt は Debian系(Ubuntu,Raspbian)のコマンドです。そして、それぞれに対し、rpm と dpkg というパッケージ管理システムが対応しています。これだけでも複雑なのですが、wget や curl、tar や make などのコマンドあり、複雑怪奇な世界を作っています。従って、yumだけに専念できるように、これらのパッケージ管理を取り巻く世界を一度整理しておきたいというのが、この章の1つの目的です。
  
 yum の世界にはいると、一気に視野が開かれるのですが、今度は、リポジトリの森に入り込んでしまいます。森の種類はいくつもないので、直ぐに慣れるとは思いますが、突然 EPEL、REMI、IUS、SCL と言った名前を聞いて驚かないように森に入る前にここで予習しておくことにします。 yum の世界にはいると、一気に視野が開かれるのですが、今度は、リポジトリの森に入り込んでしまいます。森の種類はいくつもないので、直ぐに慣れるとは思いますが、突然 EPEL、REMI、IUS、SCL と言った名前を聞いて驚かないように森に入る前にここで予習しておくことにします。
 +
 +関連記事
 +
 +  * CentOS パッケージ管理の基礎知識
 +  * [[centos:yum|yum --- パッケージ管理システム]]
 +  * [[centos:systemctl|systemctl --- サービスの操作]]
 +  * [[centos:journalctl|journalctl --- ログの操作]]
 +  * [[centos:firewall-cmd|firewall-cmd --- ファイアウォールの操作]]
  
 ---- ----
行 19: 行 23:
  
 ==== yum ==== ==== yum ====
-CentOS(RHEP系のLinux)のパッケージインストールコマンドは ''yum'' です(ちなみに ''apt''(または ''apt-get'') は Debian系のコマンドです)。基本的に、以下のコマンドだけ覚えておけば良いといもいます。+CentOS(RHEP系のLinux)のパッケージインストールコマンドは ''yum'' です(ちなみに ''apt''(または ''apt-get'') は Debian系のコマンドです)。基本的に、以下のコマンドだけ覚えておけば良いといます。
  
 <code> <code>
行 25: 行 29:
 </code> </code>
  
-この yum は内部的に ''rpm'' というコマンドを使用しています。rpm は[[#rpm|後述]]しますが、単体のパッケージを管理するコマンドです。通常パッケージには依存性があり、例えばパッケージAがパッケージBを使用しているならば、その両方をインストールしないとパッケージAは使えません。このような依存性を含めて解決してくれるパッケージ依存性管理システム(及びそのコマンド)が yum なのです。yum の使い方は本編の[[centos:yum|yum]]をご覧ください。+この yum は内部的に ''rpm'' というコマンドを使用しています。rpm については[[#rpm|後述]]しますが、単体のパッケージを管理するコマンドです。通常パッケージには依存性があり、例えばパッケージAがパッケージBを使用しているならば、その両方をインストールしないとパッケージAは使えません。このような依存性を含めて解決してくれるパッケージ管理システム(及びそのコマンド)が yum なのです。yum の使い方は本編の[[centos:yum|yum]]をご覧ください。
  
 \\ \\
行 52: 行 56:
 ==== wget と curl ==== ==== wget と curl ====
  
-今でもネット上でよく見かけるパッケージのインストール例として、次のようなものがあ+今でもネット上でよく見かけるパッケージのインストール例として、次のようなものがあります
  
 <code> <code>
行 68: 行 72:
  
 === wget === === wget ===
-TODO+ 
 +[[https://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_Wget|wget]]は、HTTP、HTTPS及びFTPプロトコルに対応しているダウンローダーです。wget の特徴は、再帰的なダウンロードが可能で、ディレクトリ下の全てのコンテンツを取得することが可能です。またミラーリングの機能も持っています。パッケージインストールでインターネットからパッケージを取得する場合は、wgetが良く使われています。 
 + 
 +<code> 
 +# ファイルのダウンロード 
 +wget URL         # カレントに同じファイル名で保存 
 +wget -P path URL # 保存先をpathに変更 
 +wget -O file URL # ファイル名をfileに変更 
 +</code> 
 + 
 +wget マニュアル 
 +https://www.gnu.org/software/wget/manual/wget.html#Examples
  
 === curl === === curl ===
-TODO+ 
 +curlは、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/CURL|cURL]]プロジェクトの提供するコマンドで、HTTP、HTTPS、FTP、FTPS、SCP、SFTP など多くのプロトコルに対応してるダウンローダーです。パッケージインストールの場面ではあまり使われませんが、ネットではたまに見かけます。プログラマー的にはcurl は手軽に使えるHTTPクライアントとしてWebAPIなどのデバッグで活躍してくれます。 
 + 
 +<code> 
 +# ファイルのダウンロード 
 +curl -O URL            # カレントに同じファイル名で保存 
 +curl -o path/file URL  # 保存先と名前をpath/fileに変更 
 +</code> 
 + 
 +<code> 
 +# ファイルの表示 
 +curl URL               # 標準出力に表示 
 +curl URL > path/file   # path/fileに保存 
 +</code> 
 + 
 +curl マニュアル 
 +https://curl.haxx.se/docs/manual.html
  
 \\ \\
行 78: 行 109:
 ==== レトロな方法 ==== ==== レトロな方法 ====
  
 +rpm が公開または配布されていないような状況下では、ソースコードからソフトウェアをインストールする必要があります。
  
 +ソースコードの提供は ''tar''ファイル と呼ばれる形式のアーカーブファイルが使用されます(このtarファイルは、1つのtarに全てのリソースが含まれていることから、''tarball (ターボール)''と呼ばれることもあります)。この tarファイル を操作するのが tar コマンドです。そのような場合のインストールの典型的な手順を示します。
 +
 +<code>
 +wget https://domain/path/package-source.tar #1
 +tar -xvf package-source.tar                 #2
 +cd package-source                           #3
 +./configure                                 #4
 +make                                        #5
 +make install                                #6
 +</code>
  
-sudo yum install epel-release+  tar ファイルをインタネットから取得します。 
 +  - tar ファイルを解凍します 
 +  - 解凍したフォルダに移動します 
 +  - 同封の ''configure'' スクリプトを実行して環境に応じた ''[[https://ja.wikipedia.org/wiki/Make|make]]'' ファイルを生成します 
 +  - make ファイルを実行します 
 +  - 出来上がった exeファイルを所定の場所にインストールします
  
-wget https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm +通常、インストールの手順はダウンロードしたサイトや tarball の中か含まれていると思います。今でもこのようなレトロな状況に出くわすことがありますが、オープンソースの世界では珍しくないのかもしれません。
-sudo rpm -Uvh epel-release-latest-7*.rpm+
  
 \\ \\
行 122: 行 168:
 </code> </code>
  
-EPELとは ''Extra Packages for Enterprise Linux'' の略で、Fedoraの有志が作成、メンテナンスしている RHEL系(CentOS,Fedora)で使えるレポジトリです。詳しくは [[https://fedoraproject.org/wiki/EPEL/ja|EPEL/ja|fedora Wiki EPEL(日本語)]] をご覧下し。+EPELとは ''Extra Packages for Enterprise Linux'' の略で、Fedoraの有志が作成、メンテナンスしている RHEL系(CentOS,Fedora)で使えるレポジトリです。EPELプロジェクトでは RHEL で提供されていないけど Fedora には存在するパッケージを提供しています。詳しくは以下のリンクをご覧下して下さい
  
 参照 参照
   * [[https://fedoraproject.org/wiki/EPEL/ja|EPEL/ja]] --- fedora Wiki EPEL(日本語)   * [[https://fedoraproject.org/wiki/EPEL/ja|EPEL/ja]] --- fedora Wiki EPEL(日本語)
 +  * [[https://fedoraproject.org/wiki/About_EPEL/ja]] --- EPELの目的について詳細に述べられています
  
 \\ \\
centos/package.1590733419.txt.gz · 最終更新: 2020/05/29 15:23 by y2sunlight