====== WSL2 インストール ====== --- //[[http://www.y2sunlight.com|y2sunlight]] 2020-12-05// [[wsl2:top|WSL2に戻る]] 関連記事 * WSL2 インストール * [[wsl2:command|WSL2 コマンドリファレンス]] * [[wsl2:interop|WSL2 LinuxとのWindowsの相互運用性]] * [[wsl2:clone|WSL2 ディストリビューションの複製]] * [[wsl2:terminal|Windows ターミナル]] リンク * [[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10|Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイド]] --- Microsoftドキュメント WSLには、WSL1とWSL2の2つの異なるバージョンがあります。WSL2をインストールする際は、まず、WSLを有効にしてWSL1を利用できる状態にしてからWSL2に更新する手順を踏みます。WSL2をインストールした後は、LINUXディストリビューションのインストールへと進んで下さい。 === 必要条件 === 現時点(2020-12-05)でWSL2を利用するには、以下の条件が必要です * Windows10 x64 バージョン ''1903'' 以降、ビルド ''18362'' 以上 * Windows10 ARM64 バージョン ''2004'' 以降、ビルド ''19041'' 以上 ---- ===== WSLを有効にする ===== Power Shell を管理者権限で開きます。(作業は Power Shell で行います) 最初に Windows10 のバージョンを確認します。 winver WSL2使用するには、[[#必要条件]]で書いたように、例えば Windows10 x64 バージョン では、 * バージョン''1903'' ビルド ''18362'' 以上が必要になります 詳しくは、Microsoftの[[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10#step-2---update-to-wsl-2|ドキュメント]]を参照して下さい。必要条件を満たしていない場合は、Windows10を更新してバージョンを上げて下さい。 必要条件を満たしている場合は、次のコマンドを入力して下さい。 dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart dism コマンド、はWindowsの展開イメージの処理に使用できるコマンドです。上のコマンドは WSL(Linux 用 Windows サブシステム)を有効にします。 実行例 PS C:\> dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart 展開イメージのサービスと管理ツール バージョン: 10.0.18362.1139 イメージのバージョン: 10.0.18363.1198 機能を有効にしています [==========================100.0%==========================] 操作は正常に完了しました。 これで、WSLがインストールされました。Winodwsを再起動します。 \\ ===== 仮想マシンの機能を有効にする ===== 再び、Power Shell を管理者権限で開きます。WSL2をインストールする前に「仮想マシンプラットフォーム」を有効にします。 次のコマンドを実行します。 dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart 実行例 PS C:\> dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart 展開イメージのサービスと管理ツール バージョン: 10.0.18362.1139 イメージのバージョン: 10.0.18363.1198 機能を有効にしています [==========================100.0%==========================] 実行が終わったらWinodwsを再起動します。 \\ ===== Linux カーネルコンポーネントの更新 ===== Microsoftの [[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10#step-4---download-the-linux-kernel-update-package|ドキュメント]] から以下のパッケージをダウンロードします。 * ''x64 マシン用 WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージ'' ダウンロードした ''wsl_update_x64.msi'' を起動して下さい。 [{{:wsl2:install:wsl2-install01.png?nolink}}] ■ [Next]ボタンを押し画面の指示に従って下さい。 > この作業は次の [[#WSL2をデフォルトに設定]] で「WSL2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です」とメッセージが表示された場合の対処方法だそうですが、本章では、Microsoftの[[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10#step-4---download-the-linux-kernel-update-package|ドキュメント]] に従い、このメッセージの有無に限らず更新パッケージを適用しました。 \\ ===== WSL2をデフォルトに設定 ===== 管理者として実行した PowerShell から次のコマンドを実行します。 wsl --set-default-version 2 このコマンドは、新しく Linuxディストリビューションをインストールする際に、WSL2 を既定として設定します。 実行例 PS C:\> wsl --set-default-version 2 WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください \\ ===== Linux ディストリビューションのインストール ===== 本章では、WLS2でLinuxをインストールする例題として Ubuntu をインストールします。ここでインストールする Ubuntu のバージョンは以下の通りです: * Ubuntu 20.04 LTS === その他のLinux ディストリビューション === その他のディストリビューションは [[https://aka.ms/wslstore|Microsoft Store]] から検索することができます。利用できるLinux ディストリビューションについてはMicrosoftの[[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10#step-6---install-your-linux-distribution-of-choice|ドキュメント]]も参照して下さい。 また、WLS2用のCentOSについては、GitHubで公開されています。CentOSのインストールについては本編の「[[wsl2:centos7|WSL2 CentOS7のインストール]]」を参照して下さい。 * https://github.com/wsldl-pg/CentWSL \\ ==== Ubuntuのインストール ==== 以下のURLにアクセスします。 * https://www.microsoft.com/store/apps/9n6svws3rx71 [入手]ボタンを押し Microsoft Stroe に移ります。 [{{:wsl2:install:wsl2-install03.png?nolink}}] [入手]ボタンを押して、Ubuntu 20.04 LST をインストールします。 ダウンロードが終わると、以下の画面が表示されます。 [{{:wsl2:install:wsl2-install03.png?nolink}}] [起動]ボタンを押します。 Ubuntuのターミナルが立ち上がり以下の画面が表示されます。 [{{:wsl2:install:wsl2-install04.png?nolink}}] 準備が終了すると以下の画面に変わります。 [{{:wsl2:install:wsl2-install05.png?nolink}}] 画面の指示に従って、ユーザ名とパスワードを入力して下さい。 [{{:wsl2:install:wsl2-install07.png?nolink}}] これで、Ubuntuの初期設定が終わりました。 ''lsb_release -a'' でUbuntuのバージョンを確認します。 $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Ubuntu Description: Ubuntu 20.04.1 LTS Release: 20.04 Codename: focal \\ ==== Ubuntuの使用 ==== [{{ :wsl2:install:wsl2-install08.png?nolink}}] [スタートメニュー]を開いて下さい。そこには Ubuntu のターミナルがあります。 驚きとしか言いようがありません。これまでのどの仮想マシンよりもWindowsとシームレスにLinuxが使えそうです。Ubuntu のターミナルは1つのアプリとしてWinodwsに統合されているので、他のWinodwsアプリと同様に使用することができます。勿論、複数のターミナルを起動してマルチウインドウで使用できます。 Microsoft様、恐れ入りました。 \\